相生市 万葉の岬

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アカスジキンカメムシのその後 報告2

2022/05/09


アカスジキンカメムシを欲しい方々にお譲りしてほぼ10日経過しますが、その後どうなったでしょうか?

最近は、昆虫名を調べたり飼育の方法なども本を参考にするよりはネット情報が主流になっていることでしょう。少しでも多くの方々の意見を参考にするのは良いことだと思います。また、せっかく自分で飼育したり身近で観察するのだからできるだけ多くの情報をつかめると良いですね。

5月9日、アカスジキンカメムシを採集した場所で下のようなものを見つけました。(実は、2日と空けずに、まだいるかなと期待しつつ行っていました。)

これは、脱皮殼です。背側の胸の部分が開いているので、成虫が羽化するときにそこから出ていったようです。大きな画像にする(画像をクリック)と前脚があった跡の穴や、口吻(こうふん;長く伸びた刺すような口)があった跡の穴がよく見えます。白い糸状のものが何本も見えますが、これらは何でしょうか?考えたり、話し合ってみてください。

成虫が出て行ったところから、脱皮殼の中を覗いてみましょう。

画像の上のは、背側から見たのと同じように、細い糸状のものが見えていますが、中はきれいです。殻の外側はキラキラしていますが、体の中は光っていないようです。ピントを下の方、すなわちお尻の方に移すと、腹の部分の節々の境目と模様がはっきりと見えます。中には何も残っていません。蝶(ちょう)やカイコなどのように蛹(さなぎ)や繭(まゆ)を作る完全変態の昆虫は、蛹や繭の中におしっこなどを残していますが、この虫は綺麗です。何もないですね。

こんなことも注意して見てみると、昆虫って面白い!!と思うんじゃないでしょうか?